福岡の曽宮健一さんから情報提供
- 51 田尻安洋
- 2024年2月27日
- 読了時間: 4分
福岡の曽宮健一さん(H6年工入)から情報提供です。
2/9(金)~2/11(日)に韓国は釜山から剣友2名が福岡へお越しになりました。
2018年に韓国のソウルの南の衛星都市・城南(ソンナム)市で知り合ったことをきっかけに交流を続けています。
少し話は逸れますが、私が大学在学中2年生の時(1995年)、私が出身である(福岡県遠賀郡)岡垣町と韓国・城南市の剣道交流がスタートしました。
日本の子供たちと、韓国の子供たちの交流を主な目的として企画され、子供たちは同じ年の子供の家でホームステイをして交流を深めました。
1995年夏の第一回目の交流で、高齢の岡垣町の先生方の補佐役として、何かと手がかかる少年剣士の統率・引率役として、長陽村での熊大剣道部の夏合宿を早めに切り上げさせていただき同行しました。
剣道愛好家の大人同士も稽古とお酒で交流を深め、通訳役はいますが、個人対個人はほぼ言葉も通じない中、身振り手振りで分からないことは笑顔と乾杯で乗り切る交流会でした
初回の交流は、初めてのことで大人の私たちも試行錯誤で苦労しましたが、子供たちも言葉も通じず慣れない生活習慣の中に一人で入っていくホームステイではかなり苦労したと思います。しかし、韓国を発つときには、子供たち同士が涙を流しながら別れを惜しむ姿に、剣道を通じて素晴らしい経験ができたな、と感慨深いものでした。
基本2年に一度、訪問と来訪を繰り返してきた交流も、2018年の訪韓以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で途絶えてしまいました。2004年に地元・岡垣に戻ってきたことで、地元剣道連盟の一員として訪問と来訪のお手伝いをしてきた私としても大変残念なことでした。
また日韓双方の指導者の先生方の高齢化、財政含めお世話役やホームステイ先の確保など、再開するには様々な事情を分かっているだけに初回以上の熱意とパワーが必要で、23年続いたオフィシャルな交流は今後再開の目途は立っていません。そんな中、2018年に知り合った韓国・釜山の先生と個人的な交流を続け、コロナ直前も含め訪韓と来日を続けています。
今回は、釜山から二度目の訪問を受けることになりました。
一度目は、稽古と地元の岡垣町・北九州市を案内し、楽しく交流を深めました。
二度目の今回は、私のもう一つの故郷である熊本にお招きしたいと考え、熊本大学剣道部での稽古と熊本のスポットを案内する予定を立てました。
2/10(土)の午前10時からの熊大剣道部の稽古に参加させていただきました。
韓国・釜山から金聖植(キム・ソンシク)七段、文炳泰(ムン・ビョンテ)三段、私とは地元の剣道仲間で釜山への訪問も共にした佐々木君(遠賀消防所属・六段)に同行してもらいました。学生の参加者は様々な事情もあるのでしょう、全員の参加とはいかなかったようですが、園田監督、同期の竹崎部長、龍南会の本村先輩、長尾先輩、学外からも2名の一般の参加者があり、活気がある中での稽古が出来ました。

金先生が遣う剣道は、韓国の剣道のイメージとは少し違い、しっかりと構え、攻め合いを重視した稽古をされます。そういった剣道を勉強したいとの気持ちもお持ちのようです。参加させていただいたのは地稽古の1時間程度の稽古時間でしたが、大変充実した稽古をさせていただきました。
学生の皆さんにも、熊大剣道部でのご縁を通じて、同期はもちろんのこと龍南会の先輩・後輩と繋がり、剣道を継続することで様々な形で剣友の輪が拡がり、こういった海外の方との交流を行ってる私のような先輩がいるということを知っていただければ幸いです。
私が今更申し上げることでもありませんが、熊本大学剣道部龍南会という心の故郷を持ち、その場を訪問し稽古を通じて現役の学生や先輩・後輩、国内外を問わず剣友と交流が出来る有難さを再確認させていただきました。
稽古後は、阿蘇の大観峰、熊本城、加藤神社の訪問、熊本ラーメンや熊本名産の馬刺しやお酒で交流を深めました。
長くなりました。
多くの龍南会の会員の皆様も同じように活動されており、特に珍しい話ではないと思いつつ、一会員の一活動としてご紹介させていただきました。
令和6年2月12日 平成6年入学 曽宮 健一
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